いきなり業者がお宅にきて、「屋根板金が浮いているので、屋根に上って点検させてもらってもいいですか?」と聞かれて不安になっている方はたくさんおられると思います。
建築の仕事に携わってない限り、屋根板金という言葉自体聞きなじみがないのではないでしょうか。「こういった業者にすべて任せて大丈夫なの?」、「業者に言われた通り点検してもらった方がいい?」、「修理のタイミングはいつ?」、「修理にかかる費用と、期間は?」、「優良業者を選ぶためのポイントは?」
これらの疑問点を解決するには網羅的に専門的な知識を学ぶ必要があります。この記事では、これらの疑問点に対して徹底的にご説明させていただきます。
目次
- 屋根板金とは
- 屋根板金が浮いている状態とは
- もし「屋根の板金が浮いている」と言われたら警察?
- それは点検商法かも
- 年度ごとの相談件数
- なぜリフォーム工事の被害が減らないのか
- 悪徳業者の特徴
- 悪徳業者に引っかからないためのチェックリスト
- 悪徳業者の断り方
- もし悪徳業者に引っかかってしまったら
- 業者の選び方
- 最後に
屋根板金とは
参照:神清ブログ
屋根板金とは、雨水や風、虫の侵入を防ぐために屋根と屋根の接合部を覆う金属製の平たい板のことを言います。
最近の屋根板金には主にガルバリウム鋼板が使われていますが、そのほかにもステンレスや銅製、トタンなどが使われているものもあります。
屋根板金には5種類の板金があります。
- 棟板金(むねばんきん)・・・屋根の頂部(棟)に使用される板金
- 谷板金(たにばんきん)・・・屋根の谷部に使用される板金
- 軒先水切り・・・屋根の軒先部に使用される板金
- ケラバ水切り・・・屋根の端部(けらば)に使用される板金
- 雨押え水切り・・・屋根の壁際に使用される板金
屋根板金が浮いている状態とは
屋根板金が浮いている状態は、写真の通り台風の強い風などでめくれあがってしまった状態のことを指します。
この状態で放置してしまうと、次の風の強い日に板金が飛ばされて人やモノにぶつかってしまう恐れがあるので、早急な修理が必要です。
「屋根が傷んでいる」と言われたら?
もし、知らない業者がお家に訪問して「屋根が傷んでいるので、無料で点検いたしましょうか」と言われたとしも絶対に屋根の上に登らせないようにしましょう。無料といわれると、好意で点検してくれるのでは?と感じるかもしれませんが、登らせてはいけない理由は以下の通りです。
- 屋根に上ると屋根が傷つく恐れがある
- 壊れていないのに壊れていると嘘をつかれる
- 壊れていない屋根をわざと壊される
人が屋根の上に登れば、それだけの負荷がかかります。少し劣化している部分だったら破損してしまう可能性があります。また、屋根の上は下からじゃ確認できないため、屋根の上にのぼった作業員が何をしているのかを理解することはできません。もしかしたら、まったく問題のない屋根を傷つけて壊れているといわれる可能性もあります。ですから屋根には絶対にのぼらせないようにしましょう。
警察へ通報?
一般的に消費は店舗に行って、ほかの商品と比較し、時間をかけて行われます。ECサイトでものを購入する際もいくつかの商品を比べながらショッピングをしていると思います。
しかしこういった訪問販売は消費者に考えるすきを与えずに、高額な商品を売りつけようとします。このような商品には当然、質の悪いものが含まれるため「特定商取引法」という法律によってさまざまなルールが設けられています。
特定商取引法での訪問販売のルール
- 訪問時に企業名、氏名、勧誘の目的で訪問したこと、工事について説明する
- 一度断ったら再度訪問することは許されない
- 効果、効能について本当のことを伝える
- 違約金など消費者にとって不利な事実を話す
- 契約の締結もしくは撤回を妨害するために消費者を威圧してはいけない
- 業者の名称、所在地、商品サービスの名称、個数、価格などを記した書面を交付しなければならない
特定商取引法違反
上記の特定商取引法における訪問販売のルールに関して、何かトラブルが発生した場合はまず警察ではなく、ご自身が住んでいる地域の消費生活センターなどに相談しましょう。
というのも、違反業者には警察からではなく消費者庁からの業務停止・業務禁止命令が下されることになるからです
詐欺罪や恐喝罪
代金を支払ったのに工事が始まらない、高級な材料を使用したと言われたのに実は粗悪品だった、セールスマンに「契約しないと何回でもおしかける」とおどされたといったケースは、詐欺罪や恐喝罪にあたる可能性があります。
このような場合は、お住いの地域の警察に相談するようにしましょう。
勝手に立ち入ってきたとき
表札に訪問販売禁止を書いている、もしくはインターホンでかえってと伝えたのに立ち入ってきた場合は刑法第130条の「住居侵入罪」や「建造物侵入罪」にあたる可能性があります。
その場でトラブルになった場合やかえってと伝えてもしつこくその場に居座る場合はすぐに110番通報しましょう。
それは「点検商法」かも?
いきなり業者がお家を訪ねてきて、「かなり劣化しているので、無料でお家を点検させてください」と言われ点検して実際にリフォームの契約を獲得する営業を点検商法といいます。国民生活センターも点検商法に関しての注意喚起をしています。
年度ごとの相談件数
2019年から2022年6月30日までの国民生活センターに寄せられた相談は以下のようになっています。
訪問販売によるリフォーム工事
年度 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022(6月30日時点) |
相談件数 | 8007 | 8784 | 9734 | 1753(前年同期1868) |
点検商法によるリフォーム工事
年度 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022(6月30日時点) |
相談件数 | 5760 | 7023 | 7421 | 1411(前年同期1433) |
インターネットがこれだけ発達していてたくさんの情報が取れるにもかかわらず、訪問販売や点検商法による被害件数は少なくなるどころか、徐々に勢いを増しています。
なぜリフォーム工事の被害が減らないのか
たくさんの情報に触れることができ、国民全体のリテラシーが向上しているにもかかわらずなぜ被害件数は増え続けるのでしょうか。
その理由は大きく分けて2つあります。
まず一つ目が、リフォーム業界への参入障壁がかなり低いということが言えます。
通常、建築工事を請け負うには建設業許可が必要になります。しかし、リフォーム工事は軽微な建設工事に該当するため建設業許可を取得する必要がありません。以下の建設工事どちらかの条件を満たす場合、建設業許可は必要ありません。
建築一式工事 | 建築一式工事以外の建設工事 |
次のいずれかに該当する場合
|
一件の請負代金が500万円未満の工事(消費税込) |
このように、参入障壁が非常に低いリフォーム業界ですから、たくさんの業者が参入してきます。業者の数が増えれば増えるほど当然営業の数も増えます。その結果、悪徳業者の被害にあってしまう方の数も多くなってしまいます。
もう一つの理由は、専門的知識を持ち合わせていないとリフォームをする適切なタイミング、適切な施工方法がわかりにくいということです。
例えば、屋根瓦をどれくらいの期間で交換するべきなのかわからずに、業者に勧められ瓦の耐用年数を待たずに交換をしてしまうこともあります。また、本当は塗装できる瓦なのに、全部交換する必要があるといわれ交換してしまい、余分にお金を支払ってしまう場合もあります。
このようなケースはしっかりと専門知識を持ち合わせていないと判断できません。
悪徳業者はこの知識量のギャップを利用して、最大限にお金を取ろうとしてきます。
悪徳業者の特徴
悪徳業者には共通する項目がいくつかあるので、ご紹介させていただきます。
このリストに当てはまる場合は悪徳業者の可能性が高まりますので注意して話を聞くようにしましょう。
- 無料点検を強く勧めてくる
- キャンペーンといい大幅な値下げをしてその場で契約しようとする
- まくしたてるようにしゃべって、意見を言わせない
- しつこい訪問、居座り
- その場でできる軽い修理をしようとする
- 見積もりの詳細が記載されてない
- オリジナルの材料を勧めてくる
このような特徴がある場合は悪徳業者である可能性が高まります。
先ほども述べさせて頂きましたが、無料点検は点検商法と呼ばれ年間で10000人近くの被害者が出ている手法です。
キャンペーンは一概に悪いとは言えませんが、その場で契約をもらうために大幅な値下げをしてくる悪徳業者は多々います。
間髪入れずに不安にあおるようなトークを続けられると、本当に修理が必要なのではないかと不安になってしまいます。これもよくある共通点です。
その場で軽い修理をしようとする業者もいます。人間には返報性の原理といわれる本能があり、恩を受けると返さないといけない衝動にかられます。これはちょうどバレンタインをもらうと、ホワイトデイにお返しを返すのと似ています。
見積りもよく確認する必要があります。通常、優良業者の場合は見積書に詳しい工程を記載しています。対する悪徳業者は見積書に一式いくらという記載をします。見積書を作成するには建物の寸法、建物に合わせた工程を吟味したうえで作成します。かなりの労力を要するので、悪徳業者は一式という表示で時間をかけずに適当な見積書を提示してきます。
オリジナルの材料もすべて悪いものだとは言えません。しかし、どういった成分で構成されているか、しっかりと認可をもらっているのかが不透明なので、材料の質の割には単価が異常に高い可能性もあります。金額や耐久性の面を考慮すると、オリジナルの材料を勧められても断るようにするのが無難でしょう。
悪徳業者に引っかからないためのチェック項目
悪徳業者の特徴はわかったと思います。では、そういった業者に対してどういった対策をすればいいのかを以下のチェック項目にまとめました。ぜひこの項目を活用して悪徳業者に引っかからないようにしましょう。
- 急に訪問してきた業者を屋根に上げない
- その場で契約をしない
- 代金を先払いしない
- 業者に身分証を提示してもらう
- 会話内容を録音
- 複数の業者に相見積もりを出してもらう
- 見積もりは項目ごとに詳細を記載してもらう
- 紙で契約書を交わす
- 工程ごとに目視でチェックをする
- しつこい訪問は110番へ通報
悪徳業者はその場で契約をしようとしてきます。もし、家に持ち帰られるとほかの業者と比較したり、インターネットで相場を調べられてしまうからです。
また、工程完了ごとにしっかりと作業が行われているかをチェックするようにしましょう。これは何かの工程を飛ばして、作業を短縮しようとする業者が存在するからです。例えば塗装に関してだと、錆びの発生を抑えるために錆止め用の下塗りを塗ってから、中塗り、上塗りと次の工程に移っていきます。この下塗りは上塗り完了時点では完全に見えなくなります。そのような理由で、この下塗りの工程を飛ばしていきなり中塗りから始める業者が存在します。施工打ち合わせ時にご自身でその工事の正しい工程を調べて、その通りに行われるかをチェックするようにしましょう。
悪徳業者の断り方
悪徳業者に対して有効的な断り方は、「自分じゃわからないので、家族が帰ってきたら相談します。名刺をいただけますか?」です。またそのあとに続けて、「興味があれば、名刺に書いてある電話番号に電話させていただきます。ですので、家には来ないでください」と付け加えれば、完璧です。
実は、業者はお家にお住いの方に来ないでと言われてしまうと、二度と来てはいけないというルールがあります。もし、それでも家に来る場合は、もらった名刺を持って警察に相談しましょう。
こうすることで悪徳業者への対策ができます。
悪徳業者に引っかかってしまったら?
強引な営業で悪徳業者に引っかかってしまった場合はクーリングオフ制度を活用しましょう。
クーリングオフとは仮にこのような業者と契約してしまっても、8日以内なら解約できるという制度です。
ではクーリングオフの流れをご紹介いたします。クーリングオフは一見難しそうですが、流れはシンプルです。まず最初にクーリングオフ通知の書面を書きます。クーリングオフ通知は必ず書面で行いますので注意しましょう。記載内容は以下の通りです。
- タイトル:「契約解除通知書」
- 契約年月日:契約書の受取日の日付
- 商品名:契約書などに記載されている「○○様邸 外壁塗装工事」などの工事名
- 契約金額:契約書に記載された契約金額
- 販売会社名:訪問販売に来た人の勤務先。
- 担当者名:訪問販売に来て、契約した人の氏名
- 意思表明:「クーリングオフをします」といった、契約を解除する意思表明
- クーリングオフ通知を作成した日:申し出を行う日付
- 契約者の住所、氏名:ご自身の住所氏名
証拠として残せるように、書面のコピーを残しておきましょう。
クレジットで支払った場合は、契約先の業者だけでなく、クレジット会社にも書面を送付する必要があります。
次に、販売会社にクーリングオフ通知書面を送付します。クーリングオフは8日以内という条件があるため、送付した日付が記録で残る必要があります。
ですから、送付方法は内容証明をお勧めします。内容証明を使えば、送付日だけでなく、宛先や差出人、書面の内容も記録として残ります。
もし大きな金額の契約をしていて自分で手続きを進めるのが不安だという方は、行政書士に依頼して手続きを進めてもらうのがよいでしょう。
屋根板金工事の業者の選び方
「セールスマンに屋根板金が浮いていると言われたものの、訪問してきた業者に頼むのはちょっと心配」という方に屋根板金工事の優良業者の選び方をご紹介します。
業者を選定する際に注意する点は、
- ホームページで実績を公開している業者を選ぶ
- 屋根専門の塗装業者を選ぶ
ホームページで実績を公開している業者を選ぶ
優良業者に工事を依頼するためには、ホームページで実績を公開している業者を選びましょう。
訪問販売でだまされてしまう一番の原因は、その場で契約を強制されてほかの業者との比較ができないことです。
それに対して、ウェブ上で業者を探す場合は、実績を公開している業者を比較することができます。さらに、その場で契約を迫られることがないため、ご自身のペースでじっくりと業者の選定ができます。
屋根専門の塗装業者を選ぶ
業者は屋根を専門にしている塗装業者を選ぶようにしましょう。
屋根を専門にしている塗装業者は浮いてしまっている板金工事の経験が非常に豊富です。
屋根板金が浮いているということは前回の屋根工事からかなり時間が経っている可能性が高いです。その場合、屋根の塗装も塗り替える必要があるかもしれません。
適切なタイミングで屋根塗装をせずにほったらかしにしてしまうと雨漏りにつながってしまう恐れがあります。雨漏り工事を依頼するとなると、塗装工事のみの費用の倍ほどかかってしまいます。
そうならないためにも、劣化する前のメンテナンスが必要なのですが、屋根塗装業者に板金工事を依頼すると、ついでに屋根塗装が必要なタイミングなのかを判断してもらえます。
もし板金工事で足場を組んでいて、屋根塗装工事を行う場合は足場代を節約することができるので普段よりお得に工事を依頼することができます。
どの業者に板金工事を依頼すればいいのかわからない方は、屋根を専門にしている塗装業者に工事を依頼しましょう。
屋根板金工事をする依頼する場合は大阪屋根外壁塗装センターへ!
私たち大阪屋根外壁塗装センターはこれまでたくさんの屋根工事をさせていただいたので、豊富な経験を持った職人が多数在籍しております。
これまで屋根工事を大阪屋根外壁塗装センターに依頼してくださった理由は以下の通りです。
- 地域密着型なので工事費用が安い
- 一級塗装技能士が在籍している
- 雨漏り鑑定士が在籍している
- ソーシャルマナー3級を保有している
地域密着型なので工事費用が安い
地元大阪で板金屋、設備屋、瓦屋など様々な業種の職人さんとチームを組んで工事を請けているので安い価格で工事を頼んでいただけます。
また、弊社で職人を抱えているので、大手のリフォーム会社と比べてかなり安い金額で仕事を頼んでいただけます。
大手のリフォーム会社は、ブランド力や莫大な広告費を使って集客をして、下請けの業者に仕事を依頼することが多いため、我々のような地域密着で職人を抱えている業者と比べて工事料金が高くなってしまいます。
できるだけ低価格で工事を依頼したいという方は、ぜひ大阪屋根外壁塗装センターへお問い合わせください!
一級塗装技能士が在籍している
一級塗装技能士という資格は国に認められた国家資格です。実務経験が7年以上が条件なので、かなり現場経験が豊富な職人さんが挑戦するのですが、それでも合格率は40%から50%と半分以上の方が試験に落ちてしまう非常に難易度の高い資格です。
一級塗装技能士の資格を保有しているということは塗装に関する知識、スキル、経験が豊富であるという証明になります。
弊社では一級塗装技能士の資格保有者が複数在籍しておりますので、高い技術力を備えた職人チームが丁寧に施工いたします。
雨漏り鑑定士が在籍している
大阪屋根外壁塗装センターには雨漏り鑑定士が在籍しています。
お住いのお家で雨漏りが発生していなくても、どこかに小さな穴が開いていて徐々に雨が侵入している恐れがあります。
屋根工事をする際に、頼んでいただければ雨漏りをしている箇所はないか、雨漏りしそうな箇所はないかなど点検いたします。
ソーシャルマナー3級を保有している
弊社では会社でソーシャルマナー3級の講座を受講し、資格を保有しています。
工事の打ち合わせ時や、工事中はお客様とコミュニケーションをとって最適な工事ができるように努めます。その際にお客様に失礼なことがないように、マナー教育を徹底的に行っております。
もしも屋根工事をお考えの方は大阪屋根外壁塗装センターへ一度お問い合わせください!