サーフェスケアfs-ii型とfs-i型を徹底比較!価格や納まり
2022.09.26
「fs-ⅱ型の価格っていくら?」、「fs-ⅱ型を施工した後の納まりは?」、「fs-ⅰ型と比較するとなにがどう違うの?」などfs-ⅱ型を使用する予定のある方でこのような疑問をもってらっしゃる方がいるかもしれません。
かといって、パナソニック社のパンフレットを見てもややこしくてわからないという方は、この記事を読んでいただくとかなりfs-ⅱ型の理解が深まるかと思います。
難しい専門用語などをしっかりと説明しながらfs-ⅱ型がどのようなものなのかご紹介させていただきます。
目次
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特徴
最大の排水能力
fs-ⅱ型はパナソニック社の住宅用雨といの中で最大の排水能力を誇ります。
従来のfs-ⅰ型と比較すると約1.4倍の排水能力があるため、住宅用のみならず店舗や施設などの大きな建物にも対応できる仕様となっています。
内パッチン一体式
外曲がり(建物の角に合わせた形状の軒樋)に軒樋と同じ多段形状のデザインが採用されているので、外観は連続性が保たれており、継ぎ目が目立たないすっきりとした見た目になっています。
内吊り方式の吊具
参照:屋根工事.net
上記写真のように、軒樋の内側に吊具をひっかけて固定する方法を内吊り方式といいます。
吊具が外から見えないので、仕上がりがきれいになります。
ポリカーボネート吊具
ポリカーボネートは防犯ガラスに使われている素材で、高強度で耐寒性に優れているのが特徴です。
基本的にあまり雪の降らない地域では0.9m間隔で吊具を設置していきますが、このポリカーボネート吊具は1m間隔で吊具を設置していくことが可能です。
それだけ、高強度だということですね!
排水能力
それでは、具体的にどれだけの排水能力があるのか数値で見ていきましょう。
fs-ⅰ型参照:Panasonic
fs-ⅱ型
参照:Panasonic
まずは軒樋単体の排水能力を見ていきましょう。
①と記入してある赤で囲まれた部分をご覧ください。※印は水勾配なしの時の数値です。fs-ⅰ型の表には※付きの数値のみ表記があるので、比較できるようにfs-ⅱ型も※がついてある数値を見ていきましょう。
まず、fs-ⅰ型のほうは1.3L/sつまり一秒あたり1.3ℓの排水能力があります。
対するfs-ⅱ型は一秒につき2.1ℓの排水能力があります。つまり、fs-ⅱ型はfs-ⅰ型に比べて2倍近い排水能力を発揮できるということですね。
また、②と記入してある水色で囲まれた部分は、同じ竪樋を使用した時のそれぞれの排水能力を表しています。
こちらの数値をみてもfs-ⅱ型のほうがfs-ⅰ型に比べて約1.2倍も排水能力が高いということが言えます。
なぜ排水能力がここまで違うのか
参照:Panasonic
なぜここまで排水能力に差があるのでしょうか。
答えはシンプルです。それは、サーフェスケアFS-ⅱ型の排水有効断面積がfs-ⅰ型の約1.4倍あるからです。
排水有効断面積とは、軒樋を縦にスパッと切った時断面における、水があふれない高さまでの断面積のことです。fs-ⅱ型はこの断面積が大きいのでより多くの水を排水できる仕様になっています。
ただ、この断面積が大きすぎると、雨の重量が負荷となり軒樋が破損して、排水能力が低下してしまったりする恐れがあります。
fs-ⅱ型の価格
参照:雨といショップ
価格は雨といショップのものを参考程度にご覧ください。
最後に
雨といは雨水を排水するうえで最も大事な部位です。
もし雨樋が破損した状態を放置してしまうと破損箇所から壁に雨水がかかり、壁がさびてしまって穴が開いてしまう恐れがあります。そうなってしまうと防水工事をする必要が出てきてしまいます。劣化が進んでいる場合は、早急に業者に依頼して取り換えるか修理をするようにしましょう。
また、業者に依頼する場合は実績のある業者何社かリストアップして相見積もりを出してもらい、慎重に依頼をするようにしましょう!