2024.01.24
【完全版】SOP塗装とは?単価や工程など【プロが解説】
SOP塗装って何だろう?
SOP塗料って鉄骨や木部に使えるの?向き不向きは?
外部や内部、どっちに向いているの?
などなど、SOP塗装に関する疑問を持っている方はたくさんいらっしゃると思います。
我々大阪屋根外壁塗装センターはこれまで、10年以上かけて3000棟を超える建築物を塗装してきました。もちろんSOP塗料でたくさん塗装してきました。
今回は、そんな大阪屋根外壁塗装センターが皆様の不安にこたえるべく、SOP塗装に関する徹底解説ガイドを作成しました。
この記事はこんなキーワードで検索した方にピッタリの記事となっております。
- 「SOP塗装とは」
- 「SOP塗装 鉄骨」
- 「SOP塗装 木部」
- 「SOP塗装 外部」
- 「SOP塗装 内部」
- 「SOP塗装 耐用年数」
我々の経験と知識を生かして、わかりやすく解説していきます。それでは早速SOP塗装についてみていきましょう!
まずはSOP塗装ってなにというところから始めていきます。
SOP塗装とは?
「オイルペイント(OP)」は、昔の建築図面などで頻繁に見られる塗料でした。この油性ペイントは、顔料にボイル油を調合して作られ、鉄部や木部などの仕上げに広く使用されていました。しかし、乾燥が非常に遅いことや耐候性が十分でないなどの欠点がありました。
これらの欠点を解消するために、オイルペイントで使用されていたボイル油を合成樹脂である長油性フタル酸樹脂に置き換えた塗料が「合成樹脂調合ペイント(SOP)」です。合成樹脂調合ペイントは、油性ペイントの利点を生かしつつ、乾燥が速く、耐候性が向上したものです。
かつては「ペンキ」といえば「オイルペイント(OP)」を指すことが一般的でしたが、現在では「合成樹脂調合ペイント(SOP)」が主流となっています。ホームセンターで入手可能なDIY用の塗料も、一般的には「合成樹脂調合ペイント(SOP)」が使われています。
合成樹脂調合ペイントは、略号として「SOP」で表され、JISでは「JIS K 5516」で1種と2種に分類されています。1種は主に建築用途に、2種は大型鋼構造物に使用されます。
SOP塗装で鉄骨は塗れる?
はい、SOP塗装は鉄骨に適用できる塗料の一つです。
SOP(合成樹脂調合ペイント)は合成樹脂を基にした塗料であり、一般的に建築物の鉄骨や木部などの塗装に使用されます。鉄骨に対してもSOP塗装が適しており、広く利用されています。
ただし、具体的な塗装の適用条件や工程については、使用するSOP塗料や建築物の状況によって異なる可能性があります。したがって、製品の仕様書やメーカーの指示に従って正しく施工することが大切です。塗装の専門家や会社に相談してもよいと思いますよ。
SOP塗装で木部は塗れる?
先ほどのセクションでもありましたが、塗れます。
SOP(合成樹脂調合ペイント)は、木部にも適用される塗料です。木部に対してSOP塗装を行うことで、耐久性や耐候性を向上させることが期待されます。通常、木部の表面に均一な膜を形成し、外部の影響から木材を保護する目的で使用されます。
SOP塗装は一般的に塗りやすく、仕上りが平滑であるため、木部の美観を維持しつつ保護できるとされています。ただし、木部に対して使用する際には、具体的な木の種類や状態、使用環境などに応じて適切なSOP塗料を選定し、製品の仕様書やメーカーの指示に従って正確に塗装することが重要です。
実際の塗装工事やDIYで塗装を行う場合、木部の塗装は美観だけでなく、木材の保護や耐久性向上のためにも注意深く行うことが望まれます。
SOP塗装は外部向き?内部向き?
SOP(合成樹脂調合ペイント)は、外部および内部の木部や鉄骨などの塗装に利用される塗料です。そのため、SOP塗装は外部向きや内部向きどちらでもあると言えます。ただし、具体的な用途や建築物の条件によって、異なる種類やグレードのSOP塗料が選ばれることがあります。
外部向きのSOP塗装は、建築物の外部にさらされる木部や鉄骨などに適しています。これには耐候性やUV耐久性が強化されている製品があります。一方、内部向きのSOP塗装は、建築物の内部で使用される木部や鉄骨などに焦点を当てており、特に耐水性や耐摩耗性が求められることがあります。
選択するSOP塗料の種類やグレードは、使用する場所や条件によって変わるため、プロの建築家やペイントの専門家に相談するか、メーカーの指示に従うことが重要です。建築物の外部や内部に適したSOP塗料を選ぶことで、耐久性や美観を確保できます。
耐用年数
合成樹脂調合ペイントの耐用年数は素地や用途によって異なりますが、一般的には2~5年と比較的短いです。そのため、低コストで塗り替えが容易な特性から現在でも広く利用されています。
SOP塗装のメリット・デメリット
メリットとしては、仕上りが平滑で刷毛目が少なく、つや有りやつや消しの調整が可能であり、乾燥時間が早く塗り替えが容易です。一方で、耐候性が低く、2~3年で白亜化(チョーキング)が生じること、耐水性が劣り、アルカリ性の素材との相性に注意が必要です。
特記仕様書上のSOP塗装
特記仕様書では、「木部」「鉄鋼面」「亜鉛めっき鋼面」に適用され、異なる条件に応じてA種やB種が指定されます。建築工事監理指針やJASS 18には、合成樹脂調合ペイントの適用場所や塗装の手順に関する詳細が記載されています。