今回は、屋上の貯水タンクに、ひどいさびが発生していました。これ以上の錆の進行を止めるために、錆止め塗装をしてからウレタン塗装をしていきました。実際のプロの作業の様子と併せて、鉄部塗装工事の流れをご紹介いたします。
目次
1.施工前、施工後
2.足場仮設
3.錆止め塗装
4.ファインウレタン塗装
所在地 | 大阪府大阪市 団地 貯水タンク | 材料名 | ハイポンデクロ、ファインウレタンU100 |
価格 | 45万円 | カラー | 白 |
施工前はかなり錆が進行していましたが、今回の工事できれいになりました!
Step1 足場仮設
塗装作業をするために、まずは足場を組んでいきます。足場のまわりを囲っているメッシュシートは飛散防止ネット、養生ネットといわれ、材料や塗料が周囲に飛散するのを防いでくれる役割をはたしています。
Step2 錆止め塗装
足場が組み終わったら、次に錆止め塗装をします。
塗装をする前に、塗料で周囲を汚さないよう養生をし、ケレン、清掃をします。ケレンとは素地調整のことで、サンドペーパーなどを使って行います。
ケレンの役割は、表面を整えること、表面に凹凸を作り、塗料と素地との密着性を高めることです。
次に錆止め塗装です。錆止め塗料を塗ることで、金属の表面に皮膜を作り、錆の原因となる水や酵素を除去し、素地の腐食を防ぐことができます。
塗料は日本ペイントのハイポンデクロを使用します。特徴としては、高い防錆力があり、速乾性に長けています。
ハイポンデクロのカタログはこちら↓
https://www.nipponpaint.co.jp/products/building/125/
Step3 ファインウレタン塗装
次に、日本ペイントのファインウレタンU100を塗装します。
ファインウレタンU100の特徴としては
・高い防錆性
・高い耐候性
などが挙げられます。
ファインウレタンU100のカタログはこちら↓
https://s3b-prd-nptuweb-01.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/product/document/document_file/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%B3U100_prd_30.pdf
一回全体を塗装した後に、2時間ほどおいてもう一回全体を塗装していきます。なぜなら、1回目を塗り終わったときに気泡が、発生する場合があるからです。このまま、作業を終了すると、この気泡が残ったままになってしまうので、2回塗装するのが基本です。また、2回塗ることで塗り残しをなくす役割もしています。
あとは、養生と足場をばらし、清掃をして完成です。
最後に
というわけで、団地の屋上貯水タンクの塗装工事が完了いたしました。
もし、金属製の外壁に錆ができてしまうと、そのさびはどんどん広がっていきます。そのまま放置してしまうと、外壁に穴があき、雨漏れの原因になる場合もあります。もし初期のほうで、錆に気づいて、処理したとしても、その上から塗装しないと、すぐにさびてしまいます。建物の寿命を縮めないためにも定期的なメンテナンスをしていきましょう!