「ネットや友人からサイディングには塗装をする必要がないと聞いたけど心配。」、「塗装ができないサイディングがあるって聞いたけど自分の家の外壁はどうなの?」など悩みをお持ちの方いらっしゃると思います。
この記事では、サイディングの外壁塗装は必要なのか、塗装のタイミングはいつか、サイディング塗装の費用相場、サイディング塗装工事の流れと期間などサイディングの外壁塗装工事に関する基礎的なことから、少し発展して、塗装できない難付着サイディングのことなど、サイディング塗装についての網羅的な情報をご紹介いたします。
目次
目次
- サイディングの外壁は塗装不要?放置する危険性
- サイディングの外壁を塗装するタイミングは?
- サイディングの外壁塗装の費用相場
- 塗装できない「難付着サイディング」とは?
- サイディング塗装の優良業者の選び方は?
- まとめ
サイディングの外壁は塗装不要放置する危険性
結論から申し上げますと、サイディングの外壁は塗装が必要です。
サイディングは製造時に表面を塗料でコーティングしてあります。製造からそんなに期間がたっていないサイディングは、そのコーティングの効果を発揮して水をはじくようにできています。
しかし、時間が経つと、紫外線や雨風により塗料が劣化してしまい、水をはじかなくなります。
雨水がサイディングにしみこんでしまうようになると、ひび割れや表面の剥がれを引き起こします。これらが雨漏りの原因となってしまいます。
雨漏りが発生してから外壁塗装工事を依頼すると、費用が通常の2倍になる可能性もあります。
雨漏りをしてしまう前に、適切なタイミングで外壁塗装を依頼するようにしましょう。
~雨漏りをしてしまっている場合~
雨漏りをしてしまっている場合は早急な対応が必要です。 雨水が侵入してくるので、生活に支障をきたしているのはもちろんのこと、シロアリが住み着きやすい環境になったり、建物に構造的な問題が発生したり、カビが生えて空気中に飛散し、人体へ悪影響を及ぼす可能性があります。 また、一見雨漏りをしているように見えなくても、外壁にひび割れや、剝がれが生じている場合は建物内に水が溜まっていっている可能性があります。この場合も、上記に挙げた悪影響を及ぼす可能性があります。 雨漏りをしている場合や、雨漏りの可能性がある場合はできるだけ早く専門業者に依頼するようにしましょう。 詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。 |
サイディングを塗装するタイミングは?
サイディングを塗装するタイミングは「実際に経過した年数を根拠に判断する方法」と、「サイディングの劣化状況を見て判断する方法」の2つがあります。
サイディングの塗装周期
サイディングの塗装周期は製造時に使用された塗料によって変わってきます。ご自身のおうちのサイディングを調べて塗料がわかる場合は以下の表を参考にしてみてください。
塗料の種類 | 塗装周期 |
アクリル系 | 3~8年 |
ウレタン系 | 5~10年 |
シリコン系 | 8~15年 |
フッ素系 | 12~20年 |
ちなみに、サイディングに使われている塗料の中でも、最も使用されている塗料はシリコン系塗料です。サイディングだけでなく様々な場所に使わている万能型の塗料です。
サイディングの劣化症状
1.手で触ると粉が付く
サイディングを手で触ったときに粉が付く(チョーキング現象)場合は塗装するタイミングです。
チョーキング現象とは塗料が劣化して、劣化した塗料が粉上になってしまう現象をいいます。
塗料は、色のついた粉と樹脂(油分)で構成されています。塗装直後はこの樹脂(油分)が水をはじきます。しかし、経年劣化によりこの油分がなくなってしまい、手で触ったときに色のついた粉が手についてしまいます。
チョーキング現象が起きている場合は、塗料に水をはじく機能がない状態ですから、塗り替えのタイミングです。
2.ひび割れがある
サイディングにひび割れが発生している場合も、塗装のタイミングだと言えます。
サイディングに雨水が侵入するようになると雨の日に侵入して、膨張します。晴れの日になると雨水が蒸発して収縮します。
これを繰り返すことでひび割れを引き起こします。
ひび割れは雨漏りを引き起こす原因となりますから定期的な点検をするようにしましょう。
3.カビ、苔が生えている
サイディングにカビや苔が生えている場合も塗装のタイミングです。
カビや苔は建物の陰になっているところなど、湿気が多い場所に生息します。つまり、サイディングに苔やカビが生えているということは、サイディングが水を吸うようになっていることを表します。
水を吸うということは、塗料が劣化しているということですから、塗装のタイミングです。
4.浮いている
サイディングが浮いている場合も塗り替えのタイミングです。
するめをあぶったときに水分が蒸発して反り返っていくのと同じように、水を含んだサイディングは乾いていくときに、反り返っていきます。
これがサイディングの浮きの原因となります。
こちらも水を吸うようにならないと発生しない現象なので、注意して観察しましょう。
サイディング塗装の費用相場
サイディング塗装の費用相場は以下の表を参考にしてください。
上記でご紹介した相場料金は、2階戸建て住宅の外壁塗装費用の相場になります。
一般的な戸建て住宅の平均坪数は30坪といわれているので、上記表を参考にすると、2回戸建て住宅の外壁塗装費用は約60~100万円となります。
しかし、外壁塗装の費用は使用する塗料の種類や作業のしやすさ、外壁の状態などの要因で変動します。
また外壁や屋根の塗装には防水性効果の高い特殊な塗料を使用したりするので、それによっても大きく値段は変わってきます。
ここで紹介しているのはあくまで相場価格になるので、実際の金額は依頼する業者によって変わってきます。詳細に金額を知りたい方は業者の方に家を見てもらって見積もりを作ってもらうようにしましょう。
こちらの表とおうちの塗装面積を照らし合わせて、参考程度に外壁塗装にかかる費用を想像してみてください。
より詳しく費用を計算したい方は、以下の記事を参考にしてください。
塗装できない「難付着サイディング」とは?
難付着サイディングは塗装できないと言われたりしますが、現在の下塗り材を使用すれば塗装することができます。
難付着サイディングとはサイディング材表面に汚れが付着しないように光触媒、親水性、無機、フッ素などの特殊コーティングが施されています。
汚れが付着しにくい反面、塗料も密着しにくいのが特徴です。ご自身のお家の外壁材が難付着サイディングかどうか判断したいという方や難付着サイディングについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
サイディング塗装の優良業者の選び方は?
サイディング塗装の優良会社を選ぶコツは、実績を見る、地元密着型の業者を選ぶ、相見積もりを依頼することです。
まずはその会社の実績を見るようにしましょう。グーグルの口コミやその会社のホームページに公開されている施工事例を見て、安心できる会社を選びましょう。
地元密着型の業者を選ぶのも重要です。大きいリフォーム会社に塗装工事を依頼すると、リフォーム会社は下請けの業者に仕事を発注します。リフォーム会社は仕事を獲得した仲介料として何パーセントか受け取ってから下請け業者に発注します。なので、お客様からすると職人を自社で抱えている地元密着の会社に仕事を依頼するより高くなってしまうのがほとんどです。
そうやってリストアップした業者数社に相見積もりを依頼するようにしましょう。何社か見積もりを比較することで客観的に納得のいく条件の業者を選べる可能性が上がります。
まとめ
サイディングは塗装が必要です。塗装をせずに放置してしまうと雨漏りの原因となってしまいます。
雨漏りになってしまうと様々な悪影響を起こします。修理費用も、外壁塗装するだけの費用の2倍になる可能性があります。
外壁塗装をする適切なタイミングを見極めて、何社かの優良業者を比較しながら最も納得のいく条件の業者に仕事を依頼するようにしましょう。